
茶は茶事にはじまり、茶事に終わるといわれます。茶を媒介として、主客ともに直心の交わりをむすぶのが茶の道であり、それは「和敬清寂」という四規に集約されますが、具体的に実感できるのは茶事にあります。
茶道の修行とは、炭手前、濃茶点前、薄茶点前などの規矩作法を十分に修得したうえで、茶事を催して一座を建立し、主となり客となる機会を多くもつことによって、茶道の真実の意義を体得できるようになります。しかしながら昨今の茶会をながめてみますと、茶道人口の増加とともに、お茶の稽古をする人や、茶についての研究をする人が多くなってきたことはたしかですが、一会の茶事を催し、真実の茶道を体験される機会を持たれる方は少ないように思われます。
また、稽古においても、茶事などをしないで、稽古のための稽古に終始するといった傾向が見うけられるのです。
そこで、裏千家茶道を学ぶ同門社中の皆さんが、茶道の根本を理解し、稽古のための稽古でなく、茶のための稽古に励んでいただくためのテキストとなる、茶事教則DVDを製作することにいたしました。このDVDシリーズをもって、裏千家茶道の精神、即ち道・学・実の三要素を身につけていただきたいと願うのです。
裏千家/前家元/千 玄室
鵬雲斎汎叟千玄室は、14代無限斎宗室の嫡子。大正12年(1923年)4月19日生。伝法を父に受け、昭和21年同志社大学法学部経済科卒業後、ハワイ大学にて修学。24年6月大徳寺管長後藤瑞巌老大師につき得度、鵬雲斎玄秀宗興の居士名を受けた。39年10月、14代淡々斎宗室の後を継ぎ、千利休居士15代家元となり、裏千家今日庵主として宗室を襲名。48年妙心寺管長梶浦逸外老大師より虚心の法名垂示を受け虚心庵住職となる。
平成14年12月嫡男に家元を継承し、千玄室に改名。現在、社団法人茶道裏千家淡交会理事長、財団法人国際茶道文化協会名誉顧問、財団法人日本国際連合協会会長をはじめ、財団法人京都市国際交流協会理事長、財団法人平安建都1200年記念協会会長、京都市生涯学習総合センター所長、中国芸術研究院芸術顧問などの公職、教育面ではハワイ大学歴史学部教授、京都学園大学名誉教授、中国・天津商科大学裏千家茶道短期大学学長、同・南開大学東方芸術学部顧問教授、モスクワ大学名誉教授、学校法人正眼短期大学理事長等。
また「一碗からピースフルネスを」にこめられた茶道のもつ平和理念のもと、茶道文化使節・親善使節として世界60ヶ国を200数10回歴訪し、茶道の紹介普及に寄与。国内では紺綬褒章、藍綬褒章、紫綬褒章を始め、平成元年には外務大臣表彰、防衛庁長官表彰、文化功労者国家顕彰、平成6年には勲二等旭日重光章、平成7年国際交流基金賞、平成9年には、文化勲章を受章する。
海外では昭和39年にサンフランシスコ科学芸術功労章(ブラジル)、ドイツ連邦共和国一等功労十字章、コメンダドール文化勲章(イタリア)、勲三等白象章(タイ)、獅子勲章コマンダー一等章(フィンランド)、クルゼイド・ド・スル勲章(ブラジル)、グラン・オフィシャル勲章(ペルー)、レジオン・ドヌール勲章オフィシエ(フランス)、中華人民共和国文化交流貢献賞をそれぞれ茶道文化による国際文化交流・親善に寄与した功労で受章したほか、世界の多くの都市の名誉州民、市民となっている。そして世界の多くの大学で日本文化・茶道の講座を開設し、自ら講座を担当し各大学との学術交流に貢献、昭和51年シートンホール大学名誉文学博士号(米国)を受け、以後サンマルコス国立大学名誉博士号(ペルー)、フェデリーコ・ビアレアール国立大学名誉博士号(ペルー)、ハワイ大学人文学名誉学位文学博士号(米国)、マウントホリヨーク大学名誉法学博士号(米国)、ブリティッシュ・コロンビア大学名誉文学博士号(カナダ)、翰林大学名誉医学博士号(韓国)、同志社大学名誉文化博士号、国士舘大学名誉博士号、立命館アジア太平洋大学名誉博士号を与えられ、中国国務院学位委員会の審査試問を経て、南開大学より哲学博士号を受けている。



| 監 修 | 千 宗室 |
|---|---|
| 発 行 | 裏千家 |
| 企 画 | 財団法人 今日庵 |
| 株式会社 大コーポレーション | |
| 協 力 | 社団法人 茶道裏千家淡交会 |
| 制 作 | 財団法人 今日庵 |
| 株式会社 淡交社 | |
| 株式会社 双葉工芸 | |
| 株式会社 大コーポレーション | |
| 発 売 元 | 株式会社 大コーポレーション |
| スーパーバイザー | 山本 紀一 |
| 津滝 嘉夫 | |
| 石島 稔 |
